風邪は治らず

結局風邪気味で月曜日から仕事に復帰して、そのまま体調は戻らずに1週間たってしまった。

土曜日も仕事だったからなおさら疲れた。

やっとの休みの日曜日は、品川クリニックに検診に行った。車で行った。

視力をはじめいろいろ検査したが、風邪気味の身体とは違って、目のほうはまったく問題なしだという。

帰りに子どもの宿題で、松の木を出来たら取ってきてください。との事。

出来たらって。

自分の家には松など無い。庭が無い。実家にも無い。

子どもと暗くなった夕方の住宅街を松を探しに歩いた。

よその家に生えている松をだまって切ってはいけないよ。と教えたが、子どもは住人に声をかけるのが出来ないという。

それなら諦めなさい。といったら怒ってしまった。

自分のことをどう思うのかと聞いたら、内弁慶。と言う。

分かっている。

解ってる。

結局松は取れた。

帰りはカレーを食べた。子どもは辛くて残した。僕が食べてみたら確かに本当に辛かった。

ママは一番辛いのを食べた。

完食していた。

辛いものやビールや、コーヒーなど苦手だったはずなのにな。

不思議に思ったけど、まあ歳をとれば変わることなどたくさんある。

変わらない事のほうが少ないのだろう。

血が繋がっているわけじゃあないし。

お互い様だ。

子どもにはまだ変わってほしくないが。

それはともかく僕の内弁慶な性格は子どもに遺伝してしまったようだ。

最近はずっと音楽を聴いて歌っている。音楽に興味が出てきた歳も大体僕と同じ。

それは遺伝してもいいと思った。

でも運動能力と、風邪も引かない丈夫な身体は、僕に似なくて良かったと思う。

僕はいまだに風邪が治らない。