ひかり電話

今週は金曜日がNTTの開通立会いのため仕事を休んだ。
と言うのもインターネットはUSENを使っていたのだが、保守性が悪いのと、それとは別に固定電話の経費が馬鹿にならないことが家計を圧迫していたからだ。
インターネットだけならばUSENのほうが安い。しかし固定電話を入れると結局NTTが安くなる。
なんとか安くならないか。
そんなことを考えていた折に、NTTの光電話のチラシが入った。「ひかり電話」とはIP電話の一種だが、通常のインターネット回線を使用するタイプとは少し違う。
NTTのIPv6網を使用した電話だ。昨年は不具合などで話題になった。

USENは解約し、金曜日がNTTの開通の日だった。だから午前にはUSENの協力会社スタッフがマンションMDF内のUSENVDSLを外した。そして午後はNTTの協力会社の人が来てくれて、NTTのVDSLに接続しなおすという訳だ。このマンションには複数のインフラが同居しているから、住人からしてみれば分かりにくいのかもしれない。
MDF内の切り替え作業はあっさり終り、宅内の状況を確認に来た。
各部屋に電話のモジュラーがあるが、自室につけてもらうことにした。パソコンに近いし、ISDNのTAも僕の部屋に置いてあったからだ。
今回の件で、ISDNは解約して光電話にしたから、電話の基本料金だけでも半額くらいになっている。

ところが、問題発生である。
NTTのVDSLモデムを繋いでもリンクが取れない。物理的に断線しているわけではないという。
話によるとこのマンションは、いくつかの部屋で同じような事例があり、いくつかは契約をお断りしたと言う。
もうUSENは解約して、インターネットには繋がらない。

一気に暗雲がたれこめてきた。何かしようとすると、いつもトラブルはやってくる。

一緒になって他の部屋でも試してみる。しかし繋がらない。リンクが取れない。
諦めきれずに何か手立てを考える。使えている住人もいるのだから。
外に出てメーターボックスを開けてみる。電話線を探した。
電話線は8本の線が束なった水色の線で各部屋までこのボックスを通じて来ている。
多芯となっているのは将来のテレビフォンなどをつけたときのためか?

問題を切り分けるためにここから直に電話線を引き出し、モデムをそこに繋ぐと、なんとリンクランプが点灯した。
つまり部屋の前までは問題なくリンクしていると言うことだ。
そこから引き込んでいる部屋の中の電話配線に問題がある。
調べてみると、この部屋はいわゆる「渡り配線」でなく、引き込んだ線をどこかで分岐させて各部屋に振り分ける集合配線のような形式のようだ。モジュラーパネルを開けても渡り線が見当たらない。だから問題の箇所が見えてこない。

風呂場の点検口や、分電盤を見たが、接続ボックスはどこにあるのか分からず、早急なアクセスも無理だと思う。
途方にくれて係りの人も困っていた。「諦めますか」
やるしかないから、諦められない。
メーターボックスに、「直でモジュラーつけてください。あとは自分で何とかしますから」
と言って帰ってもらった。
結局、外のメーターボックスから電話線を露出配線させてエアコンのダクトから部屋に引き込んだ。
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露出配線は急いでモールを買ってきて目立たぬようにした。
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なんとも不可思議な事になった。
各部屋にモジュラージャックが来ているのに、VDSL信号は来ない。
おそらく集合配線ジャンクション部分の接続が怪しいのだろう。
そもそも電話回線を想定しているのだから、高周波の減衰は考慮されていないのだろう。
メーターボックスから強引に「直結」し、とりあえず接続はできて、ひかり電話もインターネットも使えるようになった。
フレッツスクエアで確認すると下り43メガ位出ている。まあVDSLだからこの程度で十分である。USENよりも速い。
これで一日つぶしてしまった。
ホント疲れたわ。