この日のために準備してきた。中止と延期があり3年ぶりの大会。走るのも3年ぶり。
前日は眠れずに結局睡眠4時間。
更衣スペースは無し。走る姿で来てくれと。娘がサポートしてくれたからこそ助かった。
スタート地点に立ち深呼吸した。
ここに立つまで長かった。何度も挫折し、諦め、やる気を無くして、身体は衰えて気づけば52歳になっていた。
妻の手術や親類の叔母さんの死など、大きな出来事ばかり。そしてそれはコロナ禍の中で起き、皇居ランも地元ハーフの大会も無くなった。生活様式が変わっていった。
でもいま、ここに立つことができた。
何度も諦めたがその度に思い直しもう一度、もう一回、今度こそ。と思えたのは、やっぱり諦めきれなかったからだ。
周りのせいにして諦めたくなかったからだ。
そしてここに立っている。
諦めなければゴールは待っている。
諦めたらゴールは無い。
ここに立てたのは全ての人々のお陰。
諦めずにゴールまで走ろう。
そう思えた。