それは言いたくない

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今日は早めに仕事をあがり、スポーツクラブに行くことにした。
最近は寝不足がたたり、気力がとぎれがちだ。

案の定今日も辛かった。

だがメインセットでは半年ぶりに、1レップ多く挙げられた。
珍しい。

いつまで続けられるのか分からないが、やめる訳にはいかない。
止めるときは、その日からつまり、なにもかもが、一直線に下降をするような恐
さもある。

ふと音楽雑誌をめくった。
矢沢永吉がインタビューを受けていた。

今年で60才になるという。

一昨年まで休むことなくライブに明け暮れていたという。

まさに生き方がロックンロールだ。
1972年、ロックバンドとして史上初の武道館ライブを行った伝説のキャロル。

それから37年。

2007年に史上初、武道館100公演ツアー敢行。これも誰も踏み入れたことのない領
域。休むことなくがむしゃらに走り続けてきたような人生だろう。

そんな偉大なる記録を立てた矢沢は、翌年の08年、ライブもやらずCDリリースもない1年
を過ごしたという。

そんな矢沢永吉がまたライブをするという。
60才でRock'n'-roll

カッコイイよ!
とてもじゃないがこんな生き方出来やしないよ。
そして勇気をもらったよ。


自分のことを考えてみた。

思い起こせば、自分もトレーニングと、ジョギングと、ギターは、なんとか続けてきた。

時が経ち、20代から体力は確実に落ちている。

もう疲れることは止めれば?
そんな声が聞こえる。

時が経ち、20代のような情熱は冷めて、日常に忙殺される。

もうギター止めれば?
そんな声が聞こえる。

心の声だ

仕事の事、子供の事、しなくてはならない沢山の事
そんなものに囲まれ、気力と情熱は擦り減り
干からびそうになる。
体力の低下は情熱で補った。
情熱が磨り減った時は自分を奮い立たせ、身の回りのことに目を向けた。
耳を澄まして、目を凝らして、活字をあさり、映画を観て、旅に出て、必死でインスパイアを探した。


何度も小さな挫折をして、それでもとにかく休むことなく、がむしゃらに走り続けて、26のあの日から、14年が経とうとしている。
8月には40才の節目をむかえる。

3月のマラソン大会の後、怪我もしていたし、気力を使い果たした。

沖縄に行く機会があり、走ることから離れ、何もせずに景色を見て、うまいもの食べて、酒を飲んで、泳いだりした。


そんな時間を持ってみて、思った。

ただがむしゃらに続ければいいってもんじゃないなー
と。

でも、

がむしゃらに続けてきたこと、走ってきた自分は、正しかったんだな。
と、あらためて思えた。

もう40は近い。

ここまで早かったな、あっという間。

40にもなれば、体力は20代と比べれば正直、確実に落ちる。

でも今まで続けてきた経験と実績は、20代の自分には決して到達することの無い領域なんだと信じたい。

体重は増えたが、ウエイトは20代よりもずっと挙がるようになった。

体力は落ちたが、フルマラソンを走れるようになった。

20歳の自分には、そんな40歳の自分など、とても想像できなかった。


いや、まだ行けるはず。

もっと自分を攻めて、もっと走り続けていかなければ。

いつか辛いと口にするかもしれない、


でもまだ

それは言いたくない