北風

新しい年が明けて、3日の休みもあっという間に終わる。

実家に行ったり、走ったり、目の前の課題をこなすだけ。

母の容態で気がかりなこと。

子の受験で心配なこと。

仕事のこと。

自分の体調が思わしくないこと。

なるようにしかならないと、あきらめて開き直ってみても、やっぱり諦めがつかず、歯軋りをして悩む日々。

北風にあおられながら土手を走れば少しは気がまぎれる。

寒くてきつくて、日差しがありがたく、北風は憎い。

それでも走るのは、なんとしてもたどり着きたいからだ。

北風がまるで、もう辞めよう。と吹きつける。

でも、そうやってまたひとつ、またひとつと、超えていけば、弱音をはかない、くよくよしない、新しい自分が見つかると。

そんな夢みたいなことを考えながらまた走る。


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