レーシック

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今日は有楽町に行った。

「レーザー角膜屈折矯正手術」を受けるためだ。
いわゆるレーシック。日本では10年前から行われている手術。

なんでそういう気になったかというと、いまだに自分でもはっきりとは説明できない。

背景としては、近視で乱視は眼になっている自分は、メガネなしでは物が非常に見えにくくなっていた。
会議の資料は最近はペーパーレスなので、プロジェクターで映し出すことが多くなったが、パワポはともかく、エクセルやワードはほとんど見えない。

運動するときはうっとうしいメガネを外すことが多いが、時計が見えない、人の顔が見えないなど、不便だった。

野球はメガネをかけないとボールはまず見えないし、メガネをかけても視野が縮小して映るので、言い訳かもしれないが、ボールの位置をつかむ事が辛い。
メガネはわずらわしく、コンタクトも気軽に付け外しできない。

職場の同僚も3人ほどそこで手術を受けていて感想を聞けていたことも大きい。
みな口々に言うのは、「もっと早くやればよかった」
ということだった。

紹介を受けると最大5万円割引になるから紹介券をもらった。
紹介者にも報酬があるらしい。

まあ、理由はそんなところだ。
最後の検査を受けて、医師とのカウンセリングを経て、手術室があるフロアに移動した。
点眼麻酔をさして待つ。
歯科で使うようなリクライニングのベッドに寝て、角膜をめくり「フラップ」を作る。

眼球を横からスライスするようにレーザーでカットするので、押されて痛む。
麻酔は効いているが圧迫の痛みはあった。
片目で10秒程度。
術中は視界が真っ暗闇になるので何が起きているのかよく分からない。
フラップを作成して、次はいよいよ角膜屈折率の矯正に入る。

いったん部屋を出て別室で待たされる。
この間、視界は白いもやがかかり、霧の中にいるようだった。
よく見えないのでスタッフに手を引かれて部屋に入る。

そしていよいよエキシマレーザーで、角膜の一部を蒸発させて屈折率を矯正する。
開瞼器で目は閉じられなくなる。
今度は前方のみどりの光を見つめるように言われた。
フラップを開けられて、機械が迫ってきた。
右目8秒、左目12秒。
乱視が強いほうは時間がかかった。
キリキリという音で、角膜にレーザーを照射しているようだ。
髪が燃えるようなにおいがした。
もちろん痛みは無かった。
もちろん一切のまばたきはできないが、水のようなものをたくさん目に流し込まれたため耐えられた。
フラップを閉じて、いろいろ処置をして終了。

安静にするために薄暗い別室に移り、リクライニングチェアーに寝て、目を閉じるように言われた。
30分位だろうか、目を閉じていたが、眠れなかった。
そこには50人以上の人が同じように、寝ていた。
流れ作業のように大勢の人が手術を受けている。

しばらく横になっていたら呼ばれて、最後に医師の確認を受けた。
よく調べられて、「問題ありません」と言われほっとした。

外に出て、しばらくすると麻酔が切れてきたためか、目が染みるように痛み目を開けにくくなった。
炎症を抑える目薬と、感染症を防ぐ目薬、ヒアルロンサン製剤の目薬を1時間ごとに挿すように言われた。
早く家に帰り寝たいと思った。というか目を閉じていたいと思った。

ただし、周りを見渡していろんなものを見てみると目が痛いのだが、視界はまるでアナログ放送から地上デジタルに変わったような変化があった。

メガネとは比較にならぬほど鮮明に見えている。

しかし今は、それを楽しむ余裕はまったく無く、とにかく定期的に目薬を挿していた。点眼直後は楽になる。
とにかく電車の中でも目薬をさして、目を閉じていた。

今朝は片目づつ目を開けて見え具合を確認してみた。

とりあえず乱視は直っているようだ。
これだけでもかなり見やすい。
というか、すでにめがね以上に視力が出ている実感がある。

視力が出始めるのは1週間程度かかるというが、今朝は痛みもだいぶ治まっていて、昨日よりはかなり楽になっている。

今日は車検に行ってから、再度検診する。

今まで見えていたすべての風景が鮮明に見える。
めがねでは味わえない景色だ。

子どものころはきっとこれが当たり前だったのだろうと、思い返してみるが実感がわかない。
でもハイビジョンテレビ(裸眼で視力が落ちる前は無かったのに)のような景色はうれしいもんだ。